第20回アンリミテッド・チャリティー・コンサートに寄せて

杉並区長 田中良 氏

「第20回アンリミテッド・チャリティー・コンサート」の開催につきまして、心よりお慶び申し上げます。
「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様方は、バレエという芸術文化を通じ、障害のある方の社会参加を促進するとともに、地域の人々の障害者への理解を深める活動を、20年間、毎年継続されております。この功績に対して深く敬意を表しますとともに、心より感謝を申し上げます。 障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら地域で共生する社会の実現には、まずは障害のある方とそうでない方がひとつの場で、同じ時間を共有し、共に楽しむことが大切です。貴会の活動はまさにその実践であり、大変意義のあるものと感じております。
杉並区では、平成31年度は、10年計画である「杉並区総合計画」の最終段階「ジャンプ」の期間に突入する重要な年です。今年度改訂しました杉並区実行計画等の取り組みを確実に実施し、障害者が自己決定に基づき、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、住まいの確保、就労や社会参加の支援、地域生活を支援するサービスの充実など、障害者施策の一層の推進に取り組んでまいります。そして、「皆が役割を持ち、支え合いながら、自分らしく活躍できる地域社会」という障害者分野の計画の基本理念の実現を目指してまいります。
結びになりますが、このチャリティーコンサートの趣旨にご理解・ご賛同いただき、参加の皆様方の、今後ますますのご活躍とご発展をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

武蔵野市長 松下玲子 氏

「第20回アンリミテッド チャリティー・コンサート」の開催を心よりお慶び申し上げます。
20年という長きに渡り活動を続けておられます「アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆さまのご活躍に、敬意を表します。バレエを通じて、障がいの有無に関わらず、誰もがともに交流できる機会のご提供は、「地域共生社会」の実現に資するものであり、障がい者への理解を深める機会にもなっていると考えます。
さて、昨年10月に「東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例」が施工されました。障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個人を尊重し合いながら、共生する社会の実現を目的とするものです。多様性こそが、地域の発展の原動力であり、障がい者への理解を深め、不当な差別的扱いを無くし、建設的な対話と合理的配慮の提供を通じて、社会的障壁の除去を進めていかなくてはなりません。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会まで、いよいよ残り1年となります。この国際大会に向けて、本市としての取組み方針を策定しており、その方針の一つとして、スポーツや文化を通した感動や交流により、一人ひとりを大切にし、多様性を活かす市民文化を育むことを掲げました。誰もが一緒にスポーツに親しめる環境づくりを目指した、「Sports for All」事業の実施や、障がい者スポーツの理解促進、普及・啓発を図ります。
また、本年で3回目を迎える「武蔵野アール・ブリュット」を開催します。アートを通して、多様性を大切にする地域づくりの一つとして、まちづくりとの連携や地域活性化にもつなげていきます。
結びに、本コンサートのご成功と「アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆さまをはじめ、本コンサートに参加される皆さまとそのご家族や支援されている皆さまが、よもに楽しいひと時を過されることを心からお祈り申し上げます。

三鷹市長 清原慶子 氏

「第20回アンリミテッド チャリティー・コンサート~障がい者との共生、交流を目指すチャリティー・コンサート~」の開催を心よりお慶び申し上げます。
岡本るみ子理事長をはじめ「特定非営利活動法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様が継続してこられた、バレエを通じて、障がいの有無にかかわらず全ての皆様がともに楽しむ「共生と交流」事業が、ちょうど20回の節目を迎えられましたことに、心から敬意を表し、感謝申し上げます。
わが国では、『障害者権利条約』を締結するために、国内での体制整備・制度改革の取り組みが進められ、『障害者基本法』の改正に始まり、新たな障がい者福祉の仕組みである『障害者総合支援法』の制定や、差別解消、雇用促進などの課題に対応するための法律が制定・改正されてきています。三鷹市でも、これまで、市民の皆様、関係機関の皆様と協働して、障がい者を含むすべての人への社会的差別をなくすために、日常的な取り組みを進めてきました。差別のない地域社会の実現に向けて歩みを進める中で、「合理的配慮の提供」の具体的内容についての議論や、配慮の意味について多面的な意見交換等の積み重ねを通じて、共生社会実現の気運が地域に浸透してきていることを実感しております。
しかしこうした動きに先立ち、早くから障がい者との共生と交流を目指して「アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様が永年にわたって活動を継続されてきたことが、まさに障がい者差別をなくし、誰もが相互に人格と個性を尊重し合い支え合う共生社会を実現するための牽引力になってきたのだと思います。バレエの鑑賞と実践という芸術文化の機会を通じて、そこに集まられた全ての人が感動を共有するこの貴重な取り組みの中には、社会生活における日常的な共感と相互理解の推進が凝縮されています。このコンサートで生まれた共感の波が、参加された多様な市民の皆様によって地域に広がり、深まり、共生社会の実現に向けた確かな歩みとなっていくことを心から願っています。
そして、本日、ご参加いただいた皆様には、今後も、地域における共生のまちづくりにおいて、益々のご活躍をいただきますことをお願い致します。
結びに、20年の節目を迎えられた本コンサートのご成功と今後のさらなるご発展に期待申し上げるとともに、岡本るみ子理事長をはじめとして「アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様、本コンサートに参加された障がいのある皆様、そのご家族や支援されている皆様のご健勝とご多幸を心からお祈りいたします。

三鷹市教育委員会 教育長 髙部明夫 氏

「第20回アンリミテッド チャリティー・コンサート~障がい者との共生、交流を目指すチャリティーコンサート~」の開催、誠におめでとうございます。また、本コンサートが、第20回目を迎えられましたことにつきましても、重ねて心よりお慶び申し上げます。
岡本るみ子理事長をはじめ「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様、本事業に携わられた多くの皆様の長年にわたるご功績に敬意を表しますとともに、深く感謝申し上げます。
三鷹市では、「障がいのある子もない子も学校・家庭・地域の力を得て次代を担う人として心豊かに育っていくことを支援する」ため「三鷹市教育支援プラン2022」を策定し、インクルーシブ教育を推進しています。また、「ともに学び、学びを活かし、学びの成果や絆が地域に受け継がれていく 心豊かな社会をつくる」ことを基本目標とした「三鷹市生涯学習プラン2022」を策定し、市民のより主体的な学習活動を支援する総合的な生涯学習復興行政に取り組んでいます。
皆様の日頃からの熱心なお取り組みは、三鷹市の目指す「誰もがその個性や能力に応じ、社会とつながりを持ち、活躍できる支え合いと活気のあふれる地域づくり」につながるものです。このたびの第20回目のご開催を一つの節目として、今後も、バレエをはじめとした芸術文化を通じて豊かな心の育成、健やかな体の育成を目指し、豊かな生涯学習社会の実現に向けて大きく寄与されますことをお願いします。
結びに、本日のコンサートをとおして、障がい者と健常者の皆様同士の心の交流が深まることを心からお祈り申し上げます。
ご来場いただきました皆様、開催にあたりましてご協力いただきました皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

社会福祉法人杉並区社会福祉協議会 会長 小林義明 氏

「第20回アンリミテッド・チャリティー・コンサート」が開催されますことを、心よりお慶び申し上げます。
「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の取組みは、障害のある方々を含めたすべての市民の共生を目的として、様々な障害者団体やそこに関わる方々と出演者や一般市民の交流の場を提供するすばらしい活動であり、さらに、大変長きにわたり活動を継続させておられることに、深く敬意を表します。
さて、社会福祉協議会は、地域福祉の向上のため全国の区市町村に設置されています。それぞれの地域において人びとが安心して暮らせるよう、地域住民や公私の社会福祉関係者がお互いに協力して地域社会の福祉課題の解決に取り組むつなぎ役を担っています。
地域の中には高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉など今までは分野ごとの福祉対象者がいるとされてきました。しかし、最近はそれぞれの分野をまたいだ複合的な課題を抱えた人が、その解決の困難さに直面しています。高齢な親の介護と子育て、高齢な親と潜在的なひきこもりの子から成る世帯など、今までの仕組みではすぐに対応できないものも増えてきています。
こういった社会情勢の中、杉並区社会福祉協議会は、今まで以上に、すべての人びとが身近な地域で、関わり合い、支え合って過すことのできる地域社会づくりを進めていく必要を感じています。
「アンリミテッド・チャリティー・コンサート」の趣旨は、まさに社会福祉協議会が進めるべき地域社会づくりと連動するものであり、今後も末永く、続けていただくことを同じ地域の一員として、大きく期待いたします。
最後になりましたが、このチャリティーコンサートの成功と「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の今後ますますのご活躍を心より祈念し、ご挨拶とさせていただきます。

社会福祉法人武蔵野市民社会福祉協議会 会長 小美濃純彌 氏

第20回アンリミテッド チャリティ・コンサートの開催を、心よりお慶び申し上げます。
特に今回は、20周年ちう記念すべきコンサートということで大変長きにわたり活動を続けておられるアンリミテッド知的障害者支援の会の皆様方のご努力に対し、敬意を表しますとともに、心より感謝申し上げます。
本会にとりましても、今年度は法人設立40周年という節目の年であり、今後も様々な取り組みを通じ、基本理念である「みんなが主役 ささえあいのまちづくりをめざして」の実現を目指してまいる所存です。また、4月からは「第4次武蔵野市民地域福祉活動計画」がスタートいたします。この計画は、地域の関係団体や地域のみなさまのご協力のもと、平成31年(2019)年度からの6年間にわたって進められ、地域にお住まいの高齢者や障がいのある方、お子さん等、誰もがたすけあい、ささえあえる地域になってほしいという願いが込められています。
アンリミテッド知的障害者支援の会の皆さまの取り組みは、「バレエ」という文化芸術を通して障がい者に対する理解や交流を目指すものであり、本会の基本理念の実現につながるものと考えております。今後も、地域福祉の推進に向け、皆様のご協力をいただければ幸いです。
末筆ではございますが、アンリミテッド知的障害者支援の会の皆様方の、今後ますますのご活躍とご発展を祈念し、ご挨拶とさせていただきます。

社会福祉法人三鷹市社会福祉協議会 会長 吉野壽夫 氏

第20回アンリミテッド・チャリティ・コンサートの開催を心よりお慶び申し上げます。
『バレエ』・『ダンス』という舞踊芸術を通して、多様な個性が多様な表現方法を生み、様々な化学反応で我々を魅了しています。また、表現者としても新たな創造の瞬間に出会えることと思っております。
障がいのある人もない人もすべての命や個性は大切であり、かけがえのないものです。
すべての命は障がいのあるなしにかかわらず、少しも変わることがありません。障がいのある人もない人も互いにその人らしさや個性を認め合いともに理解し生きる共生の社会へとつながっていきます。
三鷹市社会福祉協議会では、本年、地域福祉活動計画の第6次改定時期にあたり、その実践目標のひとつに「孤立を防ぎ、子どもから高齢者まで誰もが安心して暮らせる共生のまちづくり」を掲げていこうと考えているところです。
さらに具体的な取り組みの中で「障がいのある方もない方も参加できる地域の居場所づくりを支援する。」ことを明確に打ち出しております。
みたかボランティアセンター(三鷹市立図書館本館隣:三鷹市上連雀分庁舎)で、本会のボランティア・地域福祉推進係が中心となり、地域住民やボランティア、関係団体とともに地域福祉の推進を図ってまりたいと考えております。
これからも引き続き皆さまのご支援、ご協力をお願いいたします。
「アンリミテッド・チャリティー・コンサート」は、互いの五感を共鳴させて、体感する場とばっていることと思っております。そこには言葉以上に感性に浸透してくるものでまさに心のバリアフリーを促すものです。
結びにあたり、NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会をはじめとする関係団体、関係者のみなさまの今後のますますのご発展とご活躍を祈念申し上げます。

舞踊評論家、前松蔭大学経営文化学部教授
(公社)全国公立文化施設協会舞踏アドバイザー
元松尾明美バレエ団プリンシパル うらわまこと 氏

知的障がい者支援のためのバレエ公演、「アンリミテッド・チャリティー・コンサート」も20回を迎えました。この間、昨年はとくに豪雨、地震と自然災害の多い年でした。地球温暖化、気候変動もますます激しくなっています。国際、政治・行政の世界も混乱続き、経済面でも今年は消費増税もひかえるなど、落ち着く暇もありません。障がい者を取り巻く状況も、バレエという芸術活動の環境も厳しいなか、しっかりと20回もコンサートを続けてきた、岡本るみ子さんはじめご関係者、ご支援のかたがたに深い敬意を表します。
何事も続けることが大切、このコンサートも20年の間に、支援の輪もどんどん広がってきました。一方で、障がい者支援、チャリティーという条件のなかで、毎年公演の企画をたて、作品を作り、出演者を決め、指導するというのは大変なこと、岡本さんはご家族の事情をかかえながら立派にそれを実現されています。今年も創作バレエ、サンサーンスの音楽による『動物の謝肉祭』、ピアノ、ヴィオラとバレエとの共演、よく知られた古典バレエからの抜粋など、楽しめるものになっています。
もう一つ、一昨年に上演した、その前年7月の津久井やまゆり園の衝撃的な事件の鎮魂のための舞踏作品『レクイエム』が、本年の「ロシアにおける日本年」に合わせ、7月のウラジオストックで上演されることに決まったとうかがいました。これは快挙ですが、そのための過程は並大抵のことではありません。ぜひ、しっかりと準備され、成功されることを心からお祈りいたしております。

NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会 理事長 岡本るみ子 氏

本日は、ご来場くださいましてありがとうございます。
はじめに、第20回のチャリティー・コンサートにともない、今までのコンサートにご支援ご協力を下さいました大勢の皆様がたに深く感謝を申し上げます。
本日、第Ⅰ部では、講師の先生はじめ、Dクラスから一般クラスまでの生徒たちが、「動物の謝肉祭」を踊ります。みんな、一昨年6月より現在まで、キエフ・バレエ団出身のマルガリータ先生とユリーア先生のご指導のもとで本格的なワガノワ・メソッドを学びました。今日はその集大成です。
また、第Ⅱ部と第Ⅲ部の「バレエ・コンサート」ではグループかソロで、有名な曲にあわせて楽しい踊りを披露します。
さらに、音楽コンサートではイリンさん(ピアノ)とナタリアさん(ビオラ)、殺陣浪士組の皆さん、RB-SOURUのメンバーがゲスト出演して舞台を盛り上げて下さいます。
客席の皆様に於かれましては、ご覧頂いているうちに「可愛いな」「素敵だな」と思われたら、どうぞ暖かい拍手でお応え下さいますようお願い申し上げます。
このコンサートで第1回目よりずっと取り組んでまいりましたのは、
①「障がいがあるないに関わらず、だれもが楽しんで、共生・交流できる舞台」を創ること
②収益金の全額を障がい者施設と団体に寄付すること
の2つです。
これまでバレエや音楽をわかりやすく、たのしくご覧いただけますように毎回工夫しながら製作してまいりました。おかげさまでいつもたくさんの賛辞を頂戴しております。また、寄付につきましても、現在まで続いております。NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会では、チャリティー・コンサートを通じて、舞踏文化が福祉の世界へお役に立てるように、これからも貢献してまいりたいと思います。
最後になりましたが、講師の方、陰で支えて下さった保護者の皆様、スタッフの皆様方、本当にありがとうございました。この場を通じて御礼申し上げます。