武蔵野市長 邑上守正 氏
春風が心地よい季節となってまいりました。 日頃より、NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会の皆様におかれましては、本市の障がい者 福祉施策にご理解、ご協力を賜リ、厚く御礼申し上げます。
このたびは、第18回アンリミテッド チャリティ一・コンサートの開催、誠におめでとうございます。 今年の4月にリニューアルオープンしました武蔵野市民文化会館において、昨年に引き続き開催される ことを大変うれしく思っております。
さて、武蔵野市におきましては、本年7月に「武蔵野アール・プリュット2017」を開催いたします。
既成の表現法にとらわれずに感性のまま創造された作品は、アール・プリュットとして世界各地で注 目されつつあり、国内でもいくつかの地域で取り組まれています。障がい者という対象でとらえるので はなく、広く芸術作品として多くの方々に鑑賞・評価していただくことが、作者の創作活動を後押し することにもなります。
武蔵野アール・プリュット2017をはじめ、今後も多様な芸術文化活動を支援していくとともに、 2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機に文化プログラムのより一層の充実を図ってま いります。
障がい者の理解や交流を目指すNPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会の皆様の取り組みは、 芸術活動を通じて地域における障がい者理解を進める取り組みであり、本市でもかねてよリ推進して おります「心のバリアフリー」の考え方と共通するものです。
武蔵野市は、多様性を力に、一人ひとりを大切にする施策の推進を図り、市民参加のもと本市ら しい自治を前進させ、平和な未来を子どもたちにつなぐ市政運営を進めてまいります。
結びに、本コンサートの成功とNPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会ならびに関係者皆様 方の今後のご活躍とご発展を心よりお祈り申し上げ、ご挨拶といたします。
杉並区長 田中良 氏
[第18回アンリミテッド・チャリティー・コンサート]が開催されますことを、 心よりお慶び申し上げます。
障害のある方々への支援を長年にわたって続けてこられた「NPO法人アンリミ テッド(知的障害者支援の会)」の皆様方に、敬意を表しますとともに、心より感 謝申し上げます。
バレエという文化芸術を通じ、障害のあるなしに関わらない、人々の交流や福祉 への貢献を実践されている皆様方の活動は、障害のある方への理解を深めるととも に「共に生きる社会」の実現に大きく寄与するものであり、大いに期待しております。
現在、区では、障害のある方をはじめ、住民の皆さんがより安心して生活ができ るよう、様々な施策に取り組んでおります。特に本年は、区の10年間を見据えた(杉 並区基本構想(10年ビジョン)]と、これを実現するための具体的な道筋となる「杉 並区総合計画(10年プラン)]の折り返しの重要な年になります。総合計画に掲 げた施策を推進し、基本構想に掲げる将来像の実現を図ることで、障害のある方も ない方も住み慣れた地域で、共にいつまでもいきいきと暮らしていくことができる 社会の実現に努めてまいります。
また今年は、障害者差別解消法が施行されて2年目にあたることから、さらなる 障害理解の促進に向けた取組みを進めるなど、障害者施策の一層の推進を図ってま いります。
結びになりますが、このチャリティーコンサートの趣旨にご理解・ご賛同いただ き参加された皆様に対して深く感謝申し上げるとともにアンリミテッド知的障害 者支援の会の皆様方の、今後益々のご活躍とご発展を祈念申し上げ、ご挨拶とさせ ていただきます。
三鷹市長 清原慶子 氏
「第18回アンリミテッド チャリティー・コンサート~障がい者との共生、交流を目指すチャリティー バレエ公演~」の開催を心よりお慶び申し上げます。
岡本るみ子理事長をはじめ「特定非営利活動法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様に おかれましては、障がい者と健常者の皆様がともに楽しむ「共生と交流」の事業として、バレエを 通じた取り組みを継続してこられましたことに心から敬意を表し、感謝申し上げます。
日本では平成26年1月の『障害者権利条約』の締結に先立ち様々な制度や法律の整備が行われ てきました。そして、平成28年4月には『障害者差別解消法』が施行され、障がいのある人もない 大も共に生きる社会をつくるために、「不当な差別的取扱いの禁止」と「合理的配慮の提供」が明 文化されました。
三鷹市では、これまでも、市民の皆様、関係機関の皆様と協働して、障がい者を含むすべての人 への社会的差別をなくすために不断の取り組みを進め、差別のない地域社会の実現に向けた歩み を続けていますが、この法律の施行は、さらにその取り組みを深化させる契機となっています。
そして、障がい者との共生と交流を目指す「アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様が永年に わたって継続されてきた活動は、まさに『障害者権利条約』に定められた、教育や、就労と同様に 重要とされている文化・スポーツに関する貴重な取り組みです。その先駆性と独自性は、今まさにそ の輝きを増してきていると思います。このコンサートは、多様な市民の皆様が、地域で共に支え合い、 安心して、文化的な生活を送り、社会活動を実践するための大きな牽引力となる実践です。
どうぞ今後とも、地域における共生のまちづくりの大切なパートナーとして、益々のご活躍をお願 いいたします。
結びに本コンサートのご成功とともに、「アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様をはじめ、 本コンサートに参加された障がいのある皆様、そのご家族や支援されている皆様のご健勝とご多幸 を心からお祈りいたします。
三鷹市教育委員会 教育長 髙部明夫 氏
「第18回アンリミテッド チャリティー・コンサート」の開催につきまして、心よりお慶 び申し上げます。
三鷹市では、太宰治や山本有三等の作家や三鷹の森ジブリ美術館に代表されますように、「文 化の薫り高い三鷹」を目指し、芸術・文化のまちづくりを推進しています。舞踏芸術であるバ レエを通じて、障がいのある方の自己啓発や表現力の開発を目的として活動を行っている「特 定非営利活動法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様方の長年にわたる功績に、心よ り敬意を表しますとともに、三鷹市民が芸術・文化に触れ、障がい者理解を深める機会ともなっ ていることに感謝申し上げます。
三鷹市では、「ともに学び、学びを活かし、学びの成果や絆が地域に受け継がれていく 心 豊かな社会をつくる」ことを基本目標とした「三鷹市生涯学習プラン2022」を策定しています。 市民との協働による生涯学習を推進するとともに、豊かな心を育み、また学んだことを地域に 返し、活かしていくという人とのつながりを創出し、伝統や文化が将来にわたって受け継がれ ていく社会の実現を目指し生涯学習の推進に取り組んでいます。
障がいの有無に関わらず、人々が生き生きと活動できる交流の場の創出を目的としている「特 定非営利活動法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様の活動は、大変意義のある活動 であるとともに三鷹市が目指す地域全体の発展及び交流と一致します。三鷹市の芸術文化及 び生涯学習事業への多大な貢献に対レ改めて深く感謝申し上げます。今後も、芸術文化の振 興と豊かな生涯学習社会の実現に向けて、皆様のご協力をいただければ幸いです。
結びとなりますが、本コンサートの開催に改めて感謝を申し上げるとともに、皆様のますま すのご発展とご活躍をお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。
社会福祉法人武蔵野市民社会福祉協議会 会長 小美濃純彌 氏
第18回アンリミテッド チャリティ・コンサートの開催を、心よりお慶び申し上げます。
障がいの有無に関わらず、誰もが共に交流できる社会を目指し、長きにわたり活動を続けてお られるアンリミテッド知的障害者支援の会の皆様方のご努力に対し、心より敬意を表します。
さて、武蔵野市民社会福祉協議会では「第3次武蔵野市地域福祉活動計画」に掲げた重点目 標の実現のため、昨年度より新たに「身近な地域の居場所づくり助成事業」を開始いたしました。 これは、市民の皆様の自由な発想により、地域毎の実情に応じた「身近な居場所」に関する活 動を包括的に支援することにより、子どもや高齢者、障がいのある方も含め、全ての方が交流し ささえあいの関係づくリを築いていただきたいとの願いを込めたものです。
アンリミテッド知的障害者支援の会の皆さまは、「バレエ」という親しみのある取り組みを 通じ、障がいのある方とない方が交流する機会を設けることによって、長年にわたり誰もがた すけあい、ささえあうことのできる環境づくりに取り組まれております。
共生・交流を重んじる環境づくりに寄与されておられることに感銘を受けますと同時に、私ど もの「身近な居場所」に込めた願いとも相通ずる「地域福祉の推進」に多大なる貢献をされて こられたことに対し、深く感謝申し上げます。
本会は、アンリミテッド知的障害者支援の会の皆様をはじめ、市内で地域福祉活動に取り組 まれている様々な個人・団体の方々への支援を通じ、今後も[ささえあいのまちづくり]の実 現を目指してまいります。
末筆ではございますが、このコンサートに携わられた皆様が、障がいの垣根を乗り越え、将 来にわたり充実した生活を送られることを祈念じご挨拶とさせていただきます。
社会福祉法人三鷹市社会福祉協議会 会長 吉野壽夫 氏
第18回 アンリミテッド・チャリティー・コンサートの開催を心からお慶び申し上げます。 『NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会』が主催されるこのコンサートは、「コンサー トを通じ、障がい者への偏見を取り外し、交流を目指す」を趣旨に、長年開催されております。
本コンサートでの収益金を全額障がい者の方々の自立支援に関わる事業に寄付されてい らっしゃることは、障がい者理解を深めることに通じているものでありますので、NPO法 人アンリミテッド知的障害者支援の会の皆さまのご努力に対して心から敬意を表したいと存じます。
。 三鷹市社会福祉協議会は、平成29年4月から「三鷹中央防災公園・元気創造プラザ」3 階に事務局が移転致しました。新しい事務局には、本会の総務係、権利擁護センター、在宅サー ビス係が入っております。この施設は、三鷹市が[災害に強いまちづくりと多様な機能が融 合した元気創造拠点]として開設されました。本会は、三鷹市と「災害時におけるボランティ ア活動に関する協定」を締結しておりますので、災害発生時には災害ボランティアセンター 設置を行うこととしております。
また、昨年8月にオープンした「みたかボランティアセンター」(三鷹市立図書館本館隣: 三鷹市上連雀分庁舎)では、本会のボランティア・地域福祉推進係がその運営と、地域福祉 の推進拠点として稼働しておりますので、元気創造プラザの本部事務局共々、宜しくお願い 致します。
[アンリミテッド・チャリティー・コンサート]は、地域に根ざした福祉活動でありますので、 このような活動の輪の広がりがさらに広がっていくことに期待いたしますとともに、皆さま の活動が今後も末永く続いていくことを期待しております。
結びにあたり、NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会をはじめとする関係者の皆 さまの今後のますますのご発展とご活躍を祈念申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
社会福祉法人杉並区社会福祉協議会 会長 小林義明 氏
[第18回アンリミテッド・チャリティー・コンサート]が開催されますことを、 心よりお慶び申し上げます。
[NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会]の取組みは、障害のある方々 を含めたすべての市民の交流、共生を目的とするすばらしい活動であり、また、 大変長きにわたり活動を継続させておられることに深く敬意を表します。
さて、杉並区社会福祉協議会では、「あなたの力(チカラ)をつなげる共助の まちづくり」を基本目標とし、地域で暮らす方々の生きる力、住民同士でつなが ろうとする力に寄り添い、共助のまちづくりを推進しています。また、障害や病 気があっても、ご本人の意思が尊重され、住み慣れた地域でその入らしい生活が 継続できるよう支援してまいりました。「NPO法人アンリミテッド知的障害者支 援の会」の活動が、社会福祉と文化の融合によって、住民同士が理解し支え合う ことのできる大きな機会となり[共助のまちづくリ]につながっていくことに大い に期待するとともに感謝いたしております。
昨年、神奈川県で思いもよらなかった悲しい出来事がありました。この出来事 を受け止め、今回はそのレクイエム的なプログラムを企画されたことを伺いまし た。「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の思いが、東京のみならず 全国の知的障害者と支える方々に届きますことを、心より祈念いたします。
最後になりましたが、このチャリティコンサートの成功と「NPO法人アッリミ テッド知的障害者支援の会」の今後ますますのご活躍をお祈り申し上げ、ご挨拶 とさせていただきます。
松蔭大学教授 舞踊評論家
(公社)全国公立文化施設協会舞踏アドバイザー
元松尾明美バレエ団プリンシパル うらわまこと 氏
注目された「レクイエム」アンリミテッド チャリティー・コンサート
NPO法人アンリミテッドを設立、毎年チャリティコンサートを開いて、知的障害者を支援し続けている岡本るみ子。
第十八回の今回は、通常の作品に加え、とくに「レクイエム」が注目された。
これは「~障かい者施設襲撃事件によせて~」と副題にあるように、昨年七月に発生、社会に衝撃を与えた津久井やまゆり園の 大量殺傷事件にテーマをとったものである。彼女は、被害者、遺族の方々に対する気持ちとして、亡くなられた方々への鎮魂、 そしてこの事件の風化を避け、再発を防止するために、敢えてこの残酷な事件を取り上げた。
四十分ほどの作品だが、施設の職員と入居者の信頼と親愛の日々、かつて職員だった男による突然の凶行、社会への衝撃、 鎮魂、そして全員の献花という構成。フィンランディアではじまり、アメイジング・グレースで終わる選曲も適切。
障害者との交渉の中での犯人の男の心境の変化がストップモーションと照明の変化により巧みに描かれる。
男を演じた窪田央の好演が説得力をまし、後藤慶祐、武田摩耶らも障害者や職員、その日常と悲劇を熱演。 一方でウェザフォード美輝が鎮魂の踊りで空間を浄らかにした。
今回のもう一つの特徴は、こどもの城児童合唱団である。かつて、青山のこどもの城を本拠に活動をしていたが、劇場閉鎖後、 主宰・指導の吉村温子のもとで活動を継続、今回もピアノなどの音楽家とともに、障害者を含みこどもたちが素晴らしい 歌声を聞かせた。全体六部の長丁場。上記以外にも、『くるみ割り人形』のグラン・パを阿部賢治と踊った高沢由香、 『ドン・キホーテ』のGPの小川ふみと梅澤鉱貴、また山本奈那、石原美里、伊藤理沙、藤本綾乃、小川佳菜らに、関根清や 門馬一樹のゲストが見せ場を作る。さらに成人クラスの努力、児童、幼児たちの可愛い頑張り。そして達者なジュニアたちの ジャズやヒップホップも登場して、盛り沢山な舞台だった。
(週刊オン★ステージ新聞2017年6月9日号より))
NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会 理事長 岡本るみ子 氏
本日は、ご来場くださいまして、誠にありがとうございます。
舞踊文化が福祉の世界に少しでも役立つことが出来ればと、年に1度開催して 参りました『アンリミテッド・チャリティー・コンサート』ですが、おかげさまで 第18回目を迎えることができました。観ている人も踊っている人も、共に幸せな 気持ちになれるような、楽しい舞台つくりをめざして、関係者一同全力で取り組ん で参りました。
第Ⅰ部の「レクイエム」~障がい者施設襲撃事件によせて~は、昨年事件現場 へ献花に訪れた時の「思い」をそのまま創りました。制作にあたってうらわまこと 先生はじめウェザフオード美輝さん、「こどもの城合唱団」の吉村さん、舞台美術の 江頭さんなど多勢の方々にご賛同頂きこの作品が出来ました。「祈りの心」をみなさまにお伝えできました ならば幸に存じます。
第Ⅱ部はうらわまこと先生とウェザフォード美輝さんによる「やさしいバレエ講座」です。第1部で出演 者一司が演じた「祈り」のマイムをみなさんもご一緒に体験して下さい。
第Ⅲ部の後半から終演までは、ゲストの方やスタジオ生による「バレエコンサート」「くるみ割り人形」な どです。プロのバレエダンサーの方々の真髄を極めた踊りやスタジオ生のパワーみなぎる踊りをおたのし み下さい。
(この演目の中では、日頃お世話になっている後藤慶裕さん、関根清さん、富田美恵子さん、佐藤理 恵さん、青木絵里子さん、門馬一樹さんも振付・出品して下さいました。今回もご協力頂きありがとうござ いました)
そして、客席の皆様にも親しんでいただきたいコンサートなので、ご覧になっているうちに「楽しいな」 「ステキだな」と感じたらどうか拍手でお答えくださいますようにお願いいたします。
尚、最後になりましたが、本日のコンサートを開催するにあたって、後援・協賛・協力をしていただきまし た行政はじめ各団体の皆様方、ゲストの皆様方、陰でささえてくださいましたスタッフ・友の会・講師・ボラ ンティアの皆様方、本当にありがとうございました。この場を通じて深く感謝申し上げます。
平成29年5月13日