第19回アンリミテッド・チャリティー・コンサートに寄せて

武蔵野市長 松下玲子 氏

「第19回アンリミテッド チャリティー・コンサート」の開催を心よりお慶び申し上げます。障がいの有無に関わらず、誰もがともに交流できる社会を目指し、これまで活動を続けておられます「アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆さまの長年にわたるご功績に、敬意を表すとともに、武蔵野市民が芸術や文化に触れ、障がい者への理解を深める機会にもなっていることに深く感謝を申し上げます。 さて、本年は平成30年度から3か年を計画期間とする「武蔵野市障害者計画・第5期障害福祉計画」がスタートする年となります。相談支援事業をはじめとする地域の障がい福祉に関するシステムづくりに関し中核的な役割を果たす「武蔵野市地域自立支援協議会」が計画策定の中心となり、議論を重ねてまいりました。
本計画では、「相談支援体制の強化」、「地域生活支援の充実」、「社会参加の充実」、「障害児支援体制の充実」、「福祉手当等のあり方の見直し」、「障害者差別解消に向けた取組みの推進」の6つの重点的な取組みを掲げております。また、障がい者の活動支援を促進するため、「オリンピック・パラリンピックに向けたスポーツ環境の充実」、「文化・芸術活動環境の充実」を新規事業に掲げました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、障がいのあるなしに関わらず誰もが一緒にスポーツを楽しめる環境づくりや、「武蔵野アール・ブリュット2017」の実績を踏まえ、文化・芸術活動に参加しやすいような環境づくりに取り組んでまいります。
結びに、本コンサートのご成功と「アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆さまをはじめ、本コンサートに参加される皆さまとそのご家族や支援されている皆さまの今後益々のご活躍とご多幸を心からお祈り申し上げ、ご挨拶といたします。

杉並区長 田中良 氏

「第19回アンリミテッド・チャリティー・コンサート」の開催につきまして、心よりお慶び申し上げます。
「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様方は、バレエという芸術文化を通じ、障害のある方の社会参加を促進するとともに、地域の人々の障害者への理解を深めることに長年にわたって大きく寄与されており、この功績に対して深く敬意を表しますとともに、心より感謝を申し上げます。 「障害者差別解消法」が施行されて早2年が経過しますが、私は差別をなくす取組は、さらに加速度を上げて推進していかなくてはならないものと認識しているところです。そのためにも、まずは障害のある方とそうでない方がひとつの場、同じ時間を共有することが大切であり、貴会の活動が非常に重要、かつ大変意義のあるものと感じております。
杉並区では、「保健福祉計画」の改定と併せて、平成30年度からの「障害者計画」「第5期障害福祉計画」「第1期障害児福祉計画」を策定します。この3つの障害者分野の計画では、「皆が役割を持ち、支えあいながら、自分らしく活躍できる地域社会」を共通の基本理念として掲げています。 区ではこの計画を基に、障害のある方が自ら選択・決定して、住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう各事業や取組を推進することで、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重しながら、誰もが地域社会の一員として、その人らしく活躍できる共生社会の実現を目指してまいります。
結びになりますが、このチャリティーコンサートの趣旨にご理解・ご賛同いただき、参加された皆様に対して深く感謝申し上げるとともに、アンリミテッド知的障害者支援の会の皆様方の、今後ますますのご活躍とご発展をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

三鷹市長 清原慶子 氏

「第19回アンリミテッド チャリティー・コンサート~障がい者との共生、交流を目指すチャリティー・コンサート~」の開催を心よりお慶び申し上げます。
岡本るみ子理事長をはじめ「特定非営利活動法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様は、バレエを通じて、障がいの有無にかかわらず全ての皆様がともに楽しむ「共生と交流」の事業を継続してこられました。このことに心から敬意を表し、感謝申し上げます。
平成28年4月に施行されました『障害者差別解消法』において明文化された「不当な差別的取扱いの禁止」と「合理的配慮の提供」については、その理念の理解と実践に向けて、一層の浸透が求められています。
三鷹市では、これまでも、市民の皆様、関係機関の皆様と協働して、障がい者を含むすべての人への社会的差別をなくすために、日常的な取り組みを進め、差別のない地域社会の実現に向けて歩みを進めてきました。そして、法律による「合理的配慮の提供」の義務化に伴い、その合理性について改めて見直し、配慮の意味について多面的な議論が交わされ、その取り組みには、さらなる深化の兆しが見えてきております。
特に、障がい者との共生と交流を目指す「アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様が永年にわたって継続されてきた活動は、まさに障がい者差別をなくし、誰もが相互に人格と個性を尊重し合い支え合う共生社会の実現に向けた推進力となるものです。
私は、バレエの鑑賞という芸術文化の機会を通じて、同じ時間を過ごし、参加者全員で感動を共有することは、社会生活における日常的な共感と相互理解を生み出す契機となると思います。このコンサートで生まれた共感の波が、参加された多様な市民の皆様によって地域に広がり、深まり、共生社会の実現に向けた確かな歩みとなっていくことを願っています。
そして、本日、ご参加いただいた皆様には、今後も、地域における共生のまちづくりにおいて、益々のご活躍をいただきますことをお願いいたします。
結びに、本コンサートのご成功とともに、岡本るみ子理事長をはじめとして「アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様、本コンサートに参加された障がいのある皆様、そのご家族や支援されている皆様のご健勝とご多幸を心からお祈りいたします。

三鷹市教育委員会 教育長 髙部明夫 氏

「第19回アンリミテッド チャリティー・コンサート~障がい者との共生、交流を目指すチャリティーバレエ発表会~」の開催を心よりお慶び申し上げます。
多様な可能性を持つ舞踏芸術を通じて、障がいのある方の自己啓発や表現力の開発を目的として活動を行われている「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様の長年にわたるご功績に、敬意を表しますとともに、心より感謝申し上げます。
三鷹市では、「障がいのある子もない子も学校・家庭・地域の力を得て次代を担う人として心豊かに育っていくことを支援する」ため「三鷹市教育支援プラン2022」を策定し、インクルーシブ教育を推進しています。また、「ともに学び、学びを活かし、学びの成果や絆が地域に受け継がれていく 心豊かな社会をつくる」ことを基本目標とした「三鷹市生涯学習プラン2022」を策定し、市民のより主体的な学習活動を支援する総合的な生涯学習振興行政に取り組んでいます。
「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の皆様の活動は、本コンサートを通じて知的障がい者のご支援をはじめ、「クラシックバレエによるダンス・セラピー」を行い自閉症者・児へのダンス・セラピー及びセラピストの発展と育成に力を注がれるなど、大変意義のある活動を行われています。
このことは、三鷹市の目指す「誰もがその個性や能力に応じ、社会とつながりを持ち、活躍できる支え合いと活気のあふれる地域づくり」につながるものです。今後も、芸術文化を通じた豊かな生涯学習社会の実現に向けて、皆様のご協力をいただければ幸いです。
結びに、このコンサートを通じて障がい者と健常者の皆様が相互に交流され、ともに楽しいひと時となりますことを心からお祈り申し上げるとともに、岡本るみ子理事長はじめ本コンサートに携わられた皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

社会福祉法人武蔵野市民社会福祉協議会 会長 小美濃純彌 氏

第19回アンリミテッド チャリティ・コンサートの開催を、心よりお慶び申し上げます。長きにわたり活動を続けておられるアンリミテッド知的障害者支援の会の皆様方のご努力に対し、心より敬意を表します。
さて、昨年(2017年)は地域福祉の一層の充実化を図ることを目的とした「地域共生社会」という考え方が厚生労働省より示されました。これは、人々にとって役割意識をもつことが生きがいにもつながる重要性をもつことを鑑み、子どもや高齢者、障がいの有無に関わらず全ての人が役割を持ち、お互いに支えあいながら、自分らしく活躍できる地域社会を目指すというものです。
アンリミテッド知的障害者支援の会の皆様は、バレエを通じ、障がいの有無にかかわらず全ての方が役割をもって活躍され、一丸となってひとつの物事に取り組む機会を創出することによって、誰もがたすけあい、ささえあうことのできる環境づくりに長年にわたり取り組まれております。
このことは、先に述べた「地域共生社会」の考え方を、まさに先駆的に体現されたものであり、感銘を受けますと同時に、私どもの大きな目標でもある「地域福祉の推進」に多大なる貢献をされておられることに、深く感謝を申し上げます。
本会にとりましても、今年(2018年)は4月に法人設立40周年を迎えるばかりでなく、第4次武蔵野市地域福祉活動計画の策定にも取り組む節目の年となります。様々な取り組みを通じ、今後もアンリミテッド知的障害者支援の会の皆様とともに「ささえあいのまちづくり」の実現を目指してまいる所存です。
末筆となりましたが、アンリミテッド知的障害者支援の会の皆様と、このコンサートに携わられた皆様の益々のご活躍とご発展を祈念し、ご挨拶とさせていただきます。

社会福祉法人三鷹市社会福祉協議会 会長 吉野壽夫 氏

第19回アンリミテッド・チャリティ・コンサートの開催を心よりお慶び申し上げます。
気持ちも踊るような桜の花咲く時季に開催され、出演される方々、ご覧になられる方々のどちらも楽しまれることと思います。
アンリミテッド知的障害者支援の会・岡本るみ子会長をはじめ皆様方が、バレエという芸術を通じ障がいを持たれる方々の交流・支援をされることにより、障がいを持たれる方々は勿論のこと、ご家族の皆さまや支援をされている方々への心強い支援となっていると思います。
三鷹市社会福祉協議会は、昨年4月に三鷹市中央防災公園・元気創造プラザ3階に事務局を移し、福祉活動の充実を図るための様々な活動に取り組み始めています。平成30年度はその活動の根幹となる「地域福祉活動計画Ⅴ」の最終年度となります。
市民の皆さまを始めとした多くの方々と長年積み上げてきた地域福祉の姿は、第6期となる次期活動計画に活かして、更に発展させてゆかなくてはなりません。昨今の課題としては、子どもを含めた貧困の問題やいつ起こるかわからない様々な災害への対応など多岐にわたっています。本会では、多くの市民の方々や、専門家の方々からご意見をうかがいながら活動をしてまいります。
おわりに、バレエを通じて障がいがある方と健常者の交流が図られ、偏見のない社会の構築を目指して活動されているアンリミテッド知的障害者支援の会の活動が、今後も永く続けられることを期待いたしております。
また、会の皆様方の今後のますますのご活躍とご発展を祈念申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

社会福祉法人杉並区社会福祉協議会 会長 小林義明 氏

「第19回アンリミテッド・チャリティー・コンサート」が開催されますことを、心よりお慶び申し上げます。
「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の取組みは、障害のある方々を含めたすべての市民の共生を目的として、様々な障害者団体やそこに関わる方々と出演者や一般市民の交流の場を提供するすばらしい活動であり、さらに、大変長きにわたり活動を継続させておられることに、深く敬意を表します。
さて、杉並区社会福祉協議会は、「あなたの力(チカラ)をつなげる共助のまちづくり」を基本目標として地域福祉の向上に取り組んでいます。地域で暮らす方々の生きる力や地域の活動に参加してみたいと思う力、住民同士でつながろうとする力に寄り添い、「共助のまちづくり」の推進に努めています。この「共助のまちづくり」のさらなる促進には、「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」をはじめとする地域の福祉活動に熱心な団体や関係機関と共に手を携え、あらゆる場や機会を活用して、住民の気持ちに働きかけていくことが重要となります。
また、国からは『我が事丸ごと地域共生社会』が打ち出され、すべての人々が身近な地域で、関わりあい、支えあって過ごすことのできる地域社会づくりを推進しようとする考え方が示されています。「アンリミテッド・チャリティー・コンサート」に参加したすべての人々にとって、それぞれの個性を理解し認め合い、共に生きることの大切さに気づくきっかけとなることを、大きく期待いたします。
最後になりましたが、このチャリティコンサートの成功と「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」の今後ますますのご活躍を心より祈念し、ご挨拶とさせていただきます。

松蔭大学教授 舞踊評論家
(公社)全国公立文化施設協会舞踏アドバイザー
元松尾明美バレエ団プリンシパル うらわまこと 氏

2000年に始まったアンリミテッド・チャリティー・コンサートはこの度19回目を迎えました。第1,2回は中野、立川で行われましたが、第3回からはここ武蔵野市民文化会館を本拠としてとぎれることなく続けられています。この間、東日本大震災、あるいはリーマン・ショックなど、社会的にも経済的にもさまざまな大きな問題が発生しています。こういった厳しい状況のなか、このコンサートの主体「NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会」、その理事長である岡本るみ子さんは、着実に、しかもいろいろと新しいアイディア、工夫を折り込みながら、舞台を充実させ、障がい者にやさしさと感動を与え続けてきました。
そして、収益金のすべてを障がい者自立のための事業所に寄付し、また、舞踏を通して知的障がいをもつかたがたの自己啓発、表現力の開発に寄与しているのです。
この点で、昨年のコンサートでは、その前年の痛ましい「津久井やまゆり園」の悲劇をとりあげ、亡くなられたかたのご冥福と、怪我をされた方のご回復を祈り、また、これを風化させてはいけないということを強く訴えました。批判のあることを知りながら、この微妙な、しかし大切な問題をあえてとりあげた岡本るみ子さんの決断に深い敬意を表します。
今回も、可愛い子どもたちが活躍するバレエ、児童舞踏などに、障がい者も加わっている「こどもの城合唱団」が昨年に引き続き登場するプログラムです。見る人の心を豊かにする、感動的な舞台が繰り広げられるでしょう。

NPO法人アンリミテッド知的障害者支援の会 理事長 岡本るみ子 氏

本日は、ご来場くださいまして、誠にありがとうございます。
舞踏文化が福祉の世界に少しでも役立つことが出来ればと、年に1度開催して参りました『アンリミテッド・チャリティー・コンサート』ですが、おかげさまで第19回目を迎えることができました。観ている人も踊っている人も、共に幸せな気持ちになれるような、楽しい舞台つくりをめざして、関係者一同全力で取り組んで参りました。
第Ⅰ部の『夢の景』~ドン・キ・ホーテ~2幕より~はゲストの方や3才~大人のクラスの生徒まで、約40名の出演者で上演いたします。幻想的で楽しい踊りをご覧ください。
『土方歳三の想い』~箱館から多摩の池へ~は昨年の三鷹市市民文化祭ですばらしいパフォーマンスをご披露くださった殺陣浪士組による出品です。
『Style HipHop』は、昨年いきいきとした踊りで会場を楽しませてくれたRB-SOULさんが、今回も出品して下さいました。
『やさしいバレエ講座』は司会の後藤慶祐先生がバレエのマイム(ジェスチャー)を紹介するコーナーです。ゲストの関根清さんや他の出演者とご一緒に、お客様ご自身が舞台に上がってくださいましても、客席に座ったままでも大丈夫。皆さんどうぞマイムをご一緒に体験しましょう。
第Ⅱ部の『合唱』は、昨年大好評だった「こどもの城合唱団」のご出演です。吉村温子先生のご指導のもと、愛とパワーに満ち溢れる音楽コンサートをお楽しみください。
第Ⅲ部の『ピアノ演奏』では、ロシアご出身のユーリ・イリンさんが素敵な演奏を聞かせて下さいます。『こどもの情景』は、小学3年生までの生徒たちがユーリ・イリンさんの伴奏により躍動感のある踊りを披露致します。『ドール・フェアリー』では、小学高学年の生徒がおすまししたり、マリオネットのまねをして踊ります。客席の皆さんの笑いをお誘いするかもしれません。
第Ⅳ部の『バレエ・コンサート』は、講師の先生や生徒たちによるバラエティーに富んだ作品集です。 客席の皆様におかれましては、どうぞ最後までゆっくりご覧頂きまして「楽しいな」「ステキだな」と感じたらどうか拍手でお答えくださいますようにお願いいたします。
尚、最後になりましたが、本日のコンサートを開催するにあたって、後援・協賛・協力をしていただきました行政はじめ各団体の皆様方、ゲストの皆様方、陰でささえてくださいましたスタッフ・講師・ボランティアの皆様方、本当にありがとうございました。この場を通じて深く感謝申し上げます。